教職員組合運動の未来が明るくポップであるために(前編) Array

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教職員組合運動の未来が明るくポップであるために(前編)

ちょっとチラシを作りたいなぁ・・・というときに、みなさんだったらどうしますか?

たぶん、「自分で作る」という方が多いのではないかと思います。

なかには・・・

誰かにお願いして作ってもらう

とか

ちょっと予算を工面してデザインしてもらう

なんてことになっていくのだろうと思います。

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"あなたが得意な「教職員組合のコト」は?" "運動をひっぱっていると、たいてい時間に追われています。

コミュニティ・オーガナイジングのホームページには次のようなことばがあります。

オーガナイジングとは、人々と関係を作り、物語を語り立ち向かう勇気をえて、人々の資源をパワーに変える戦略をもってアクションを起こし、広がりのある組織を作りあげていくことで社会に変化を起こすことです。

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資源】とは、組織に集う人々が手にもっている技や見識のことを言います。

パソコンができます とか

営業トークが得意です とか

飲み会仕切らせたら日本一です とか。

教職員組合は、こうした人々の力や技をどう活用していくかも考えていかなければならない時代なのです。

今日のおはなしは、この「人々の【資源】」と組織論です。

教職員組合に経営の視点を…

あなたが学校の校長先生だとします。

新年度の校内人事を考える際に、どんなことを考えるでしょうか。

本人の希望ももちろんですが、配慮しなければいけないことバランスを考えたりします。

そしてなにより、ひとりひとりの先生方の得意・不得意をイメージしながら配置を考えるのではないかと思うのです。

大事なのでもう一度。先生方の得意・不得意をイメージしながら考えるということです。

この視点、教職員組合にはほぼない視点なのではないかと思うのです。

「この運動を進めるためには、あの人のテクニック(資源)が必要だ」というような、経営的側面から教職員組合運動を考えることって、あまりないのではないかということです。

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"専従は、教職員組合の知的財産なのだから…" "一般的に、専従の給料は教職員組合の組合費から捻出されます。教職員組合の一般会計における傭人費はかなりの割合を占めることになります。

「楽しそう」と言われたら「そうか」と理解する

めざすは、

「本部の人たちがやってる取り組み、おもしろい! 私もそのチームに入りたい!」

と教職員組合に集うみなさんが思ってもらえるような、クリエイティブな運動を進めることです。

でも、いっきにそこまではいけないでしょうから、さいしょはコツコツと。

そのコツコツ、それは教職員組合運動の中枢にいる人たちがいろんな資源を理解することだと思うのです。

例えば、

ネットの印刷屋さんでチラシを作るにはadobeのソフトを使えなきゃいけない。そうすると、adobeのソフトを使うためのスキルと、サブスク代を予算化する必要がある とか

最近流行りの動画を作るためには、Canvaや商用可能な無料素材が不可欠。だとしたら、それをみんなで使えるような体制づくりが必要 とか

インサイトを見てSNSの動向をチェックすることが、情勢を知りこれからの教職員組合の立ち位置を図ることになる。だったらみんなでSNSをしてみよう! 

というように。

残念ながら、こうした視点を持てている教職員組合は、全国を見渡しても、いまはまだほぼないのではないかと思うのです。

ひとりひとりの資源が光り輝く教職員組合運動に

先日、SNSでの発信に重きを置いている労働組合の「中の人」に、

デザインはどうしてるんですか?

と質問しました。すると、

デザイナーさんにお願いしています。

と回答があって、驚きました。予算や手立てをもっているということです。

これから5年くらいの時代で、教職員組合がこんなふうにアップデートされることを願っています。

いまは、たまたま運動の中枢にいる人が、これらすべてのスキルを身につけながら教職員組合運動をやっている。しかも、時間的にも財政的にもかなり個人的な投資をするかたちで。

教職員組合運動の元来は、努力を惜しまないのは当たり前でしょ

そんな声が聞こえてきそうです。

しかし、これだけ働き方改革が叫ばれ、考え方が多様化している中で、個人の【資源】を活用し続けることは、ややもすると「搾取」と捉えられる危うさがあることも考えなければなりません。

だからこそ組合をひっぱる立場のみなさんは、個人の【資源】を組織のものにしていく「経営」の観点をもたなければならないのです。

そうしなければ、教職員組合の未来は明るくならないと感じています。

明日の第30話(最終話)に続きます

この1年間、中教審答申をきっかけにして、Xデモをしたり、リアルなデモをパレードにするなど、全教は「教職員組合運動のアップデート」に果敢に挑戦しています。

ただ、この挑戦への意欲のようなものは全国津々浦々の教職員組合までは波及していないところです。

では、どうしていったらいいのでしょう。最終話に続きます。

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