リアルに出会うための、気遣いと心配りを。

リアルに出会うための、気遣いと心配りを。

教職員組合運動を進める上で、一番手間ひまがかかるのはなんでしょう。

私は、企画したものに参加者を募る段階なのではないかと考えています。

運動を前に進めるために企画をして、機関会議で「やりましょう」ってなって。そこから宣伝をして…。

ここまではいいのです。自然と「わたし、出まーす」という人たちがいてくれたらいいわけですから。

でも、実際の教職員組合運動はそんなに簡単ではありません。

「参加しませんか?」という声かけが不可欠です。よく「組織する」というヤツです。

私は宗谷教組の専従をしている中で編み出したのは「電話掛け」の鉄則。

提起します。様子を見て、支部書記長に電話します。また様子を見て「どうなりました?」って電話します。

この「電話掛け」こそが教職員組合運動の生命線なのではないかと思うのです。

提起しただけで人が集まるような運動ができていたらいいのでしょうが、そうした熱意を伝えることはその当時できてはいませんでした。

「組織する」という言葉を会議で使いつつ、その内実は「電話掛け」というテクニックにあったのです。

ふと、この「組織する」を考えてみた

会議で提起をして電話掛けをする。

この一連の「組織する」という営みをつづけること3年。ときは2015年。

いわゆる「安全保障関連法案」が審議されていた頃、宗谷では管内的な学習運動を行いました。

そして、その学習には当時、宗谷で平和運動を進めていた組合の先輩の「じーちゃん」に講師をお願いし、管内各地で学習会の取り組みをしました。

宗谷教組が主体となった連続講座ですから、広い宗谷管内をいっしょにたくさんドライブをさせていただきました。そんな道中、人里離れた山奥を颯爽と車を走らせながらふとこの「組織する」について聞いてみようと思ったのです。

よく「組織する」って組合で使ってる言葉があるんですけど、この「組織する」ってどういうことだと思いますか?

それはねぇ、内藤先生!「気遣い」と「心配り」だと思うんだ。

こんなふうに話してくれました。

ご自身も教職員組合の委員長として活躍された経験から生み出された言葉は「気遣いをすること」「お互いに心配りをすること」で教職員組合は豊かになるという経験に基づいた言葉でした。

気遣いと心配りって、教職員組合の一番得意とするところでしょう。

人のことを思い合い、その思いを胸に集い合える人たちの集まりが教職員組合だと信じています。

教職員組合の基本は「会って話すこと」

こうして私にとっての教職員組合運動は、「組織する」と「電話がけ」によって形作られることになったのです。

ただ、最近は「教職員組合はSNSに打って出なきゃ」と言っていることもあって、誤解されることがしばしばあるのです。

内藤さんは、SNSをうまく活用してるけど、それって組織としてはどう考えるべきだと思う?

実際に、道外に出かけたときにある単組で大ベテランの先生からこんなふう聞かれたことがありました。

ちょっと考えて、

「組合の仲間にとって、SNS(組合アプリも含めて)は『実際に会うためのもの』と考えたらいいと思う」

と話をしました。

「教職員組合運動の基本は会って話すこと」だからです。

電話掛けやSNSは、どちらも会うための、それまでの手段であるはずです。そのさきに例えば学習交流集会がある・・・というように集まる場所があるのです。

そのために私たちは教職員組合運動を組織しているのだろうと思っています。

忙しい中でも、大変な中でも、誰かと気遣いをし合い、お互いに心配りをする場所が教職員組合だと信じています。

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