
SNSにもいろいろあって、広く多数の人たちに向けて発信するものを「外向きSNS」と言っています。
外向きSNS:X(旧Twitter)やInstagram、YouTube、Facebookページなど広くたくさんの人に発信をするもの
内向きSNS:LINEやFacebook messenger、Facebookグループのように、組合員など限定した人に対してSNSを使って連絡をとるもの
いまの時代の教職員組合運動とSNS
私たちの教職員組合運動がどれほど魅力的だったとしても、それが広く先生方に知られなければそれは身内の集まりとなり、やがては集う人々が減って組織が弱体化してしまいます。
これまでの長い歴史の中で、「組織拡大」という口コミで新しい仲間を増やしてきたことから、「誰かが組合を語らなければならない」と思われがちですが、いまの時代はそれだけじゃないと思うのです。
広いSNSの大海原の中で、たとえば教育実践を調べたときなんかにハッシュタグで教職員組合がひっかかる…そこから教職員組合とのつながりができていくみたいなことがあってもいいのではないかと思うのです。

あるいは、全国の教職員組合が外向きSNSを介して情報を交流し、お互いがたくましく運動を進めていくことがあってもいいんじゃないかと思うのです。
中教審「審議のまとめ」のパブリックコメントの取り組みでは、道教組のYouTube動画やバナーが広く活用されました。そんなふうに、全国の教職員組合が外向きSNSでつながって、それが力になることがこれからの時代は大事なんじゃないかと思います。
魅力あるSNSの発信はファンをつくる
一般的に「SNSで発信をする際には届けたい相手を具体的にイメージするといい」といいます。外向きSNSの場合は一般的に「まだ教職員組合の存在を知らない学校の先生」となるのではないかと思います。そんな出逢いをイメージしながら日々発信をしていくわけです。
SNSには様々なテクニックがあると言われています。そんな中でも「ファンをつくる」という方法があります。たとえ本業とは関係なかったとしても、SNSで発信をし続けることでフレンドリーに、そして親近感を感じられるというもの。そうして、リアルにつなげていくというのです。実店舗をもつお店であれば、いつの日にか訪問してもらうというようなことです。

盛岡市に「ももどり駅前食堂」という飲食店があります。ここの社長・山鼻 万世さんのInstagramは24万人のフォロワーがいます。24万人もフォロワーがいるのにこのアカウントには全く料理の写真は出てきません。店員さんの中で何人かがわちゃわちゃ楽しそうにしている動画ばかりです。
でも、このわちゃわちゃ楽しそうな動画はじわじわと心に残り、「いつかは『ももどり』に行ってみたい」と思わせるのです。
ということで、実際に行ってみたのですが、動画に出てこない店員さんも含めてとても感じがよく、料理も美味しく、さらには「初めて行った居酒屋さん」とは思えないほど心の中ではフレンドリー…という不思議な感覚になったのです。
ここにSNSがもつ「ファンをつくる」という作用があるのだと思うのです。
「教職員組合というコンテンツ」の難しさ
教職員組合は、先生方を対象としながらその活動の本質は子どもたちの教育環境がよくなったり、誰にとっても幸せな学校をつくることです。どれも目に見える形にすることは難しく、おのずとSNSの世界は遠のいてしまいがちです。
でも、工夫によっては太刀打ちできると思うのです。形にすることは難しくてもその魅力はあまりあるからです。その方法は誰もしらないだけなのです。だからこそ、教職員組合のファンを増やすためのSNS運用のあり方を少しでも多くのみなさんとともに模索していきたいと考えています。
