SNSで映えさせる力と教育条理と…

SNSで映えさせる力と教育条理と…

2012年から2017年まで、教職員組合で専従をしました。

主な業務は単組の日常と教育会館の運営。いま振り返ると、いろんなコトをしました。まだ、いまよりちょっとだけ教職員組合に元気があった頃のおはなしからはじめましょう。

組合から文字が届く…の起源

ないとうがまだ先生になりたての頃。2005年くらいまで話はさかのぼります。教職員組合は職場のFAXを使うことができた頃です。組合から分会長に届くFAXニュースは、いわゆる「指示」的な内容でありながら、リード文に書かれていることが教育条理に満ちていてあたたかいものでした。そんな不思議なお届け物が感熱紙のロール紙でくるくるっとなって、分会長の机の上に置かれていたのを覚えています。

その頃、月に2回の機関紙が届けられていました。B4で表裏。縦書きのいかにも「機関紙」。

機関紙は組織の顔です。組合に加入していない先生方にも渡される、いかにも組織の顔です。すべての先生がもらえるので、厳密に言えば「組合のメリット」ではないけれど、教職員組合と関わっているということを確かめられる月に2回の節目だったのです。

専従として月に2回の節目に挑む

専従に従事する方によって残念ながら機関紙の扱いは異なってしまいます。原則的に定期発行を続ける方、日々の激務の結果として後回しになってしまう方など、「発信すること」をルーティーンのどこに位置付けているかによって、機関紙の扱いは丁寧にもなるし、雑にもなります。

機関紙を月に2回出すというのは、実は意外と経費がかかります。紙代・印刷代・封筒代・切手代と…あまり意識しないけど、労力もかかるし実はぜいたくなひと品だったりします。そして何より、日々が機関紙づくりの毎日になります。

それでも、「ないとーさんの書く機関紙はわかりやすいね」と言われると、どうにかがんばれるものなのです。

どんなところがわかりやすいかと聞くと、「組合の文章なのにむずかしくない」というのです。そう。組合の文章は基本、固くてわかりにくいのです。

「わかりやすく」を瞬発力もって

専従の頃作っていた機関紙

やがて教職員組合はSNSに挑戦するようになります。そうすると「2週間に一度」どころか、いつでも発信できるようになります。

そうなると、「いつやる?」ということになります。

基本は「人々が知りたいと思ったとき」なのだと思うのです。教職員組合運動には長い歴史の上にある専門性があります。そこに固くて古くてわかりにくいと言われる所以があるのですが、そこを紐解いて、今目の前にある情勢を語る力があるのならば、「いま、みんなこのことを知りたいよね」と思った瞬間に発信すべきなのです。こうして、教職員組合はSNSの世界で日の目を見るようになるのです。

教職員組合をSNSの世界で輝かせたい

教職員組合運動というものは、SNSとの相性が非常によくないと思われています。実際そうなのかもしれません。

一方で、Xのポストを見ていると思うのは、「それは本来教職員組合の十八番ですよね」という要求のようなものが実はよくあるということです。

SNSの世界で、教職員組合が日の目を見るようになれば、世の中の先生方は今よりもっと教職員組合に関心をもつようになるかもしれない、私たちの教育条理をともに大切にしあう仲間に出会うのかもしれない。そう考えるとSNSでの発信はできるに越したことありません。

教職員組合には、ご当地グルメのような映える素材があるわけでもないし、バズるようなコンテンツがあるわけでもありません。でも、目に見えないけど教育条理という大切な思いはあるのです。長い歴史のうえに私たちが大切にしている価値観があるのです。それをタイミング見て映えるように見せていくテクニックを、教職員組合をひっぱるみなさんが手に入れたら、時代は変わるのではないかと考えています。

TOP