SNSのまわりの「見えないもの」の価値

SNSのまわりの「見えないもの」の価値

一般の人たちが発信をするようになったのって、いつくらいからなのでしょう。

Windowsが一般的になった2000年前後に、ホームページを作るソフトが安価に手に入るようになって…というのが、記憶に残るさいしょのような気がします。

それから10年くらい経ってブログを書くサービスが大流行して、FacebookやTwitterなどのSNSの時代に入ります。ブログもこうしたSNSも「広告を出しますけど無料です」というものが多く、無料で発信できるんだというのがこれまでの一般的な考え方でした。

見えないものにお金をかけるという意識

たとえば、「ホームページをつくろう」というときに、あなたはどんな初期投資をしますか?

ホームページスペースを借りて、ドメインを取って…ってすると、少しばかりの費用が伴います。もちろん、全部無料でやろうと思えばできなくはないです。でも、このお金って掛けるべきだと思うのです。

たとえていうと、小包を大事な相手に届けるときに、ただ切手ほ貼って投函するか、荷物追跡できる宅配便にするかみたいな安心感と信頼みたいな感じだと思っています。

また、最近はサブスクという考え方が登場して、いろいろなアプリに「ちょっとだけお金をかけるプラン」が増えています。

コロナ禍では、自分でZOOMを契約する人が増えました。あの日々においては、「自分でZOOMを開ける」というのは、一種にインフラのようなものでした。

また、Canvaのように気軽に「映え」をねらえたり、動画を編集する高性能なアプリやソフトがサブスクで気軽に使える時代になりました。

SNSを効果的に活用するために実は必要な意識は…

さて、ここからが教職員組合運動のおはなしです。

教職員組合運動はこうした「見えないもの」にどれだけの投資をしているでしょうか。

コロナ禍に、組織としてZOOMを契約したり、オンライン会議参加者に日当の代わりに「オンライン会議参加費」を措置する動きはありました。

では、今流行りのSNSやそのコンテンツを作るために必要なアプリのサブスクに対して、予算措置して支出している…という例はどれくらいあるだろうということです。

おそらく、日本の教職員組合の中で、SNSのための専従を置いている組織はないのではないかと思います。

現場で働く組合に集う先生の個人的力量によって、SNSに打って出ているのが現状でしょう。

また、たとえば「動画を編集したいからこのアプリのサブスク使いたい!」とかってなったときに、「よし!組織のために、チャレンジしよう!」という風潮があるかといえば、そうなっていないのではないかと思います。目に見えないものには支出しにくいというのがあるのではないでしょうか。

都知事選で話題になった「切り抜き動画」をはじめ、「映え」をねらう発信をするには、センスとテクニックが必要なのは否めません。そして、実は「時間」も必要です。さらに「時間」を短く効率よく「映え」をねらうには、ある程度の予算は必要なのだと思います。

教職員組合が現代的に発信をするようになるまでに乗り越えなければならない課題は、実は「SNSを効果的に活用すること」だけではないのです。そのまわりにあるさまざまな考え方を「今風」にしていかなければならないのです。

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