教職員組合の「オウンドメディア」

教職員組合の「オウンドメディア」

ないとうは「教職員組合はSNSを活用すべき」と事あるごとに言っていますが、場合によっては議論がまっぷたつになるときがあります。

ないとーさんは、SNSを使うべきっていうけど、そもそもスマホ使うのが苦手な人はどうするんだい。アナログも大事にすべきだ。

もう何度こんなやり取りに行き着いたことでしょう。決して「SNSにしちゃえばいいじゃない」とは言っていないのにも関わらず。でも、そんなふうに聞こえてしまうのでしょう。その要因に「オウンドメディア」という考え方がありそうです。

教職員組合がもつメディアは…

オウンドメディア」とは直訳すると「自分で所有しているメディア」となります。

·  Owned: 所有するという意味   ·  Media: メディア(媒体)という意味

オウンドメディアとは、企業や組織が自ら所有し、運営するメディアの総称です。デジタルに限らず、既存のメディアを含めたものとなります。

教職員組合の場合は次のようなものがあるでしょう。

◆機関紙(全国組織のもの、都道府県組織のもの、単組のものなど)

◆リーフレットなど学習資料

◆メール・メルマガ、SNS各種

◆基本は機関紙を中心とした情宣活動

教職員組合の「顔」はなんといっても機関紙です。全教で言えば「新聞全教」、道教組で言えば「道教組ニュース」。歴史的に発行を続けているとても大切な組織の顔です。

また、単組や支部・分会としてニュースを発行することも大事な運動のひとつです。身近でわかりやすく忙しい中でも手にとりたくなる紙面の工夫をしながら、教職員組合が真っ先に伝えたい事柄をまとめるのです。

道教組では最近、課題別のPDFニュースを発行することが増えました。「止めよう!変形労働制!」ニュースや、「見える化プロジェクトニュース」などがありました。

人の手をリレーすることで送ること

こうしたアナログの発行物は職員室で机の上に配布できることで、人の目にふれるという最大のメリットがあります。以前に宗谷教組が機関紙「宗谷情報」をカラーの冊子形式にしたときに、職場で大きな話題になったことがありました。このスタイルはおなじみのものとなり、月に一度職員室の話題になっています。

一方で、郵便や宅配便の配達日数や、配布する先生の手を煩わすことから、先生方の手に届くまでに時間がかかるといった課題が生まれやすくもあります。

「オウンドメディア」にSNSを仲間入りさせると…

教職員組合運動で大切にされてきたことに「先進的な取り組みが機運を高め、それをきっかけにあちこちで運動が広がる」といったことがあります。『典型を作る』と言ったりします。

この運動の連鎖に欠かせないのは、リアルタイムな進捗状況のつかみとそれに基づく情宣化です。

少し前の教職員組合運動だったら、人海戦術で組合をひっぱる立場の先生に「電話がけ」をして様子を聞くということを、くまなく取り組み、そこから明らかになったことを機関紙にまとめるといったことが一般的でした。

いまは、SNSがあります。外向きSNSで運動の機運を高めながら、内向きSNSで取り組み状況を集約する。それをニュースにまとめてPDFをメール送信しつつ、内外に向けてSNSで発信する。そんなふうに教職員組合運動は創造的に広まりを見せていくのです。

教職員組合のオウンドメディアを豊かに広めよう

「学校のリアル見える化プロジェクト」では上で書いたように、SNSと「PDFニュース」がうまく関わり合って、全道の取り組みがリアルタイムで見えるような瞬間が何度かありました。

教職員組合はオウンドメディアを「アナログだ」「デジタルも」と二極化させるのではなく、融合させて生かしていくことで、魅力的な存在となっていくでしょう。

「いいものは黙っていても伝わる」と職人気質で構える運動から、「わかりやすくポップな発信で魅力を少しでも伝えよう」と親しみやすい魅せ方へ、意識して変革することが必要なのです。

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